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食事に時間がかかる 上手に噛めない・飲み込めない

クエスチョン食事中あまり顎を動かさず、舌で食べ物を歯に押しつけて食べているように見えます。
咬み合わせも悪く上手に噛めないためか、食事時間が長くなりがちで小食です。
どうしたらよいでしょうか?(4歳、女児)

アンサー 私たちは普段当たり前に食べたり飲んだりしていますが、食べる機能や飲み込む機能は、子どもの時に学習獲得することで発達していきます。
お気づきのような食べ方は、離乳期にはよく見られ、舌の前後運動で食べ物をのどに送り込もうとします。1歳半前後には、乳臼歯で食べ物を噛み砕き唾液と混ぜ飲み込みやすい食塊を作れるようになります。このため、舌をしっかり上あごのくぼみ(口蓋)に押しつける舌の上下運動で、食べ物をのどのほうに送りこんで飲み込むようになっていきます。
 現在4歳とのことですが、食べたり飲みこんだりする運動パターンが若干未熟で、離乳期の食べ方を好んでいるようです。実際には、歯もあり、舌の上下運動も学習され、噛んで飲み込める準備はあるのに、今の食べ方が習慣になっている可能性があります。
このように、離乳期を過ぎても舌で食べ物を前歯のあたりに押しつけて食べる状態が習慣化することを、舌のくせの一種として舌突出癖(タングスラスト)と呼ぶことがあります。その影響として、 ご相談にあるような食事の時間や量、咬み合わせの不正、口呼吸、サ行などの発音が聞き取りにくいことなどが見られる場合があります。
ご家庭での対応として、食欲を促すための環境を整えることが大切です。睡眠や食事等の生活のリズムを整え、カロリーの高い間食や飲み物を控え、日中よく遊ばせる等し、食欲を引き出すことが必要です。また、大きな声で歌ったり、顔の表情を使った遊びをしたり、会話の機会を増やすことも、舌や唇の動かし方の練習として大切です。
さらに、舌の動きに直接働きかけることを考える場合には、専門家の指導のもとに行う必要があると思います。小児の摂食嚥下について対応して頂ける小児科医か小児歯科医に相談されるといいと思います。さらに、原因の背景に、慢性的な鼻づまりやのどの腫れ等がある場合には、耳鼻咽喉科への紹介も必要と思われます。
食べ方の程度によって医療機関の対応に差がありますが、顔の表情や口の動きの観察からお口の周りの筋肉や制御する脳や神経に障害がないことを確認し、顎・舌・唇などの動かし方が未熟である場合には、これらの協調した動きを促すために日常家庭でできる簡単な運動などを指導し、定期的に様子を観察するということになると思います。低年齢では、遊びの要素を取り入れるなどの工夫と根気が必要でしょう。
保護者の方が、食事や会話時のお口の動きに関心を持つことは、こうした機能の発達を促すためにとても大切です。「よく噛む環境を整えること」を日頃から続けて頂き、ご心配されている状態がお気づきになってから現在までに改善が認められない印象をお持ちであれば、お早めに小児科医や小児歯科医などにご相談ください。

アドバイザー:旭川市保健所健康推進課健康推進係


  
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